豊島区には歴史的にも貴重な建造物があります。
そこで池袋周辺にある、東京都指定有形文化財の「雑司が谷旧宣教師館」とはどんな施設なのか紹介します。
池袋周辺の東京都指定有形文化財「雑司が谷旧宣教師館」とは?
池袋周辺にある「雑司が谷旧宣教師館」とは、アメリカ人宣教師のJ.M.マッケーレブの自宅として、1907年に建築された歴史的建造物です。
1941年に帰国するまで、マッケーレブはこの家で生活していました。
当時は布教活動だけでなく、幼児教育にも力を入れていたことでも知られています。
その縁があり1987年、豊島区の登録有形文化財として登録されました。
さらに1999年には、東京都指定有形文化財にもなりました。
宣教師J.M.マッケーレブとは?
J.M.マッケーレブとは、1892年に来日したアメリカ人宣教師です。
1907年からは雑司が谷を拠点とし、宣教活動を続けました。
慈善事業や幼児・青少年教育など活動は多岐にわたり、多くの人々に感銘を与えました。
池袋周辺の東京都指定有形文化財「雑司が谷旧宣教師館」の見どころ
池袋周辺にある「雑司が谷旧宣教師館」の見どころは、1階の児童図書コーナーです。
大正時代に創刊された「赤い鳥(復刻版)」などの児童図書を自由に閲覧できます。
またマッケーレブの活動や、当時の生活ぶりを紹介した展示コーナーも見どころのひとつです。
そして2階では、雑司が谷における近代の文化活動を紹介しています。
こだわりの内装・外装がおすすめ
「雑司が谷旧宣教師館」は、建物にも随所にこだわりが見られます。
居間の暖炉は、アールヌーボー風のタイルやケヤキ材の装飾が施されています。
また玄関ポーチの形状などには、カーペンターゴシック様式が取り入れられている建物です。
19世紀後半に見られた、アメリカ郊外住宅の特色が見られる外国人住宅としても知られています。
豊島区内では現存する最古の近代木造洋風建築なので、明治期の宣教師館としても貴重な文化財です。
●所在地:豊島区雑司が谷1丁目25番5号
●入館料:無料
●開館時間:9時から16時30分
●休館日:月曜、第3日曜、祝日の翌日(翌日が日曜の場合は翌火曜)、年末年始
●アクセス方法:東池袋駅・護国寺駅(有楽町線)、雑司が谷駅(副都心線)より徒歩10分
●駐車場:なし
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